Galaxy S27 Ultra バッテリーは約5700mAhか。認証情報から見る容量の現時点

Galaxy S27 Ultraのバッテリーは、中国3C認証の登録情報で定格5,534mAh、カタログに載る標準容量は約5,700mAhになる見込みです。

ただしSamsungの公式発表はまだなく、あくまで認証情報とリーク報道にもとづく数字です。

S26 Ultraの5,000mAhから約700mAh・約14%増える計算で、Galaxy S Ultraとしては6年ぶりの容量増になります。

いっぽうで充電は60Wのまま、寿命の数字も未公表と、分かっていない部分もはっきりしています。

この記事では、確かなこととまだ分からないことを分けて整理しました。

目次

Galaxy S27 Ultraのバッテリー容量は約5700mAh。認証情報から分かること

Galaxy S27 Ultra

結論から書くと、Galaxy S27 Ultraのバッテリーは、中国3C認証の登録情報では定格5,534mAhで、カタログに載る標準容量は約5,700mAhになる見込みです。

電池の型番はEB-BS958DBYとされています。

ただしSamsungは調査時点でS27シリーズを一切公式発表しておらず、あくまで認証情報とリーク報道にもとづく見込みです。

数字の確からしさとセットで覚えておくのが安全です。

ここで多くの記事が曖昧にしているのが、「定格容量」と「標準容量」の違いです。

Samsungは仕様ページで、標準容量(typical)を「IEC 61960という国際規格の試験で、サンプルごとのばらつきを考えた平均の推定値」と定義しています。

一方、定格容量(rated)は最低限保証される容量で、S25 Ultraでは標準5,000mAhに対して定格4,855mAhでした(Samsung「Galaxy S25 Ultra 5G Specs」)。

認証の書類には定格が、発売後のカタログには標準が載るのが普通です。

つまり3C認証の「5,534mAh」がそのままカタログに出るわけではなく、S25 Ultraと同じ比率(約1.030倍)で換算すると約5,700mAhになり、報道の数字とほぼ一致します。

S27のバッテリーをめぐる噂は、数字がいくつも飛び交ったので時系列で整理すると分かりやすくなります。

時期 出来事 数字
2026年4月 Samsung SDIの社内資料とされるリーク(シリコンカーボン電池の試験の話) 試験セルで960回で不合格、目標1,500回
2026年7月22日 Z Fold8シリーズでシリコンカーボン電池の採用を公式に認めた Fold8 Ultraは5,000mAh
2026年7月27日 GalaxyClubがS27 Pro/Ultraの容量を報じる Ultra定格5,534→標準5,700(5,800の可能性も)
2026年8月26日 リーカー「Kro」が7,000mAhの試作機を試したと投稿 7,000mAh(S Penなし)
2026年9月 中国3C認証の登録が報道される Ultra定格5,534、Pro定格5,087、両方60W
2026年9〜10月 インドBIS認証に2社分が登録 容量は非公開

ポイントは、7月のGalaxyClubの数字と9月の3C認証の数字が同じであることです(GalaxyClub「Belangrijke stap vooruit voor Samsung Galaxy S27 Pro en Ultra」)。

別の経路の情報が同じ数字を示したので、約5,700mAhが現時点で最も確かな見込みです。

一方で「7,000mAh」「6,000mAh超え」は試作や目標の話で、認証の数字とは合いません。

7,000mAhの試作機にはS Penがなかったと伝えられていますが、これは試作段階の話で、製品版の仕様として扱うのは危険です(Android Policeの記事)。

認証そのものについても整理しておきます。

中国3C(CCC)は中国の強制認証で、2024年8月1日から携帯機器用のリチウムイオン電池はこの認証がないと出荷・販売・輸入できません(UL Solutionsの解説)。

認証で分かるのは型番・定格容量・充電の条件で、標準容量や発売日、地域ごとの違いは分かりません。

インドBISは登録制度で、S27 Ultraの電池は2つの製造会社分が登録済みと報じられています。

同じ電池を複数の会社で作り、それぞれ認証を取るのはSamsungのいつもの流れで、発売前の通常の手続きが進んでいるしるしと読めます。

ただし認証が出た=その仕様で発売が確定したわけではなく、Samsungの発表前はすべて未確定です。

▶ Samsung Galaxy S27 Ultra – How’s This Possible?

S26 Ultra・S25 Ultra・S27 Proとのバッテリー比較

S26 Ultra・S25 Ultra・S27 Proとのバッテリー比較

現時点で分かっている範囲を、公式情報と見込みを区別して1枚にまとめます。

項目 S25 Ultra(公式) S26 Ultra(公式) S27 Pro(見込み) S27 Ultra(見込み)
標準容量 5,000mAh 5,000mAh 約5,200mAh 約5,700mAh
定格容量 4,855mAh 4,855mAhとする報道あり 5,087mAh 5,534mAh
有線充電 ― 最大60W 60W 60W
充放電サイクル 2,000回(EUラベル) 1,200回(EUラベル) 未公表 未公表

見てのとおり、S27 UltraはS26 Ultraから約700mAh・約14%増える見込みで、Galaxy S UltraとしてはS20 Ultra(2020年)以来6年ぶりの容量増になります。

S20 UltraからS26 Ultraまで、ずっと5,000mAhが続いてきました。

その間に省電力性能は進んだものの、容量の数字が動かなかった壁を、シリコンカーボン電池でようやく突破しようとしている形です。

注目したいのはProです。

S27 Proは標準約5,200mAhの見込みで、体が小さいとされるのにS26 Ultra(5,000mAh)を上回ることになります。

Ultraは大きすぎるけれど電池は欲しい人にとって、現実的な選択肢が増えるかもしれません。

なお、Proを「5,087mAh」と書く記事もありますが、これは定格の数字の可能性が高く、標準容量と混同しないよう注意が必要です。

充電の速さについては、有線60WはS26 Ultraと同じで、速くはならない見込みです。

ワイヤレス充電の仕様も調査時点では公表されていません。

S26 Ultraは公式に「約30分で最大75%」(超急速充電3.0)をうたっており、販売店のレビューでは約46分で満充電、0→50%が18分だったと紹介されています。

容量が14%増えても充電速度が同じなら、満充電までの時間はやや長くなる可能性があり、充電の速さを最優先する人は他社の高出力充電機種も比べておくと安心です。

Galaxy S27 Ultraのバッテリー寿命は大丈夫?シリコンカーボン電池と充放電サイクル

Galaxy S27 Ultraのバッテリー寿命は大丈夫?シリコンカーボン電池

容量の数字と同じくらい気になるのが寿命です。

S27 Ultraにはシリコンカーボン(Si-C)電池の採用が見込まれています。

SamsungはZ Fold8シリーズでこの電池を初めて採用し、その際「容量の数字よりも性能・長持ち・安全の3つを重視した」と説明しました(9to5Googleの報道)。

シリコンカーボンは同じ大きさでより多くのエネルギーを詰められるため、Z Fold8 Ultraは容量を増やしながら本体を薄くできました。

S27 Ultraでも本体を大きくせずに容量を増やせる可能性があります。

寿命の目安になるのがEUのエネルギーラベルです。

EUでは2025年6月20日から、スマホ・タブレットにエネルギーラベルの表示が義務になり、電池は「800回以上充放電しても、初めの容量の80%以上を保つ」ことが最低限の決まりです(欧州委員会のページ)。

ラベルには1回の充電での電池持ち(時間)と充放電できる回数が載ります。

ここで知っておきたい事実があります。

S26シリーズでは、80%を保てる充放電回数がS25の2,000回から1,200回に下がりました(SamMobileの報道)。

どちらもEUの最低基準(800回)は満たしていますが、数字の下がり方に劣化への不安を覚える声が海外の掲示板でも見られます。

「今日7,000mAhの電池を買っても、2年後に容量を保てるかは微妙」というコメントがその代表です。

S27 Ultraの充放電サイクルは調査時点で公表されておらず、社内試験の目標が1,500回という未確認のリークがあるだけです。

発売後はEUのエネルギーラベル(EPREL)の数字を確認するのが確実です。

もう一つ大事な視点は、容量が増えても電池持ちの時間は別物だという点です。

S26 Ultraは容量がS25 Ultraと同じ5,000mAhのまま、EUラベルの電池持ちが約44.9時間から55時間に延びました。

チップ・画面・ソフトの省電力性能でも持ち時間は変わります。

S27 Ultraで「実際に何時間延びるか」は発表後の検証待ちで、現時点で断定できる数字はありません。

今の機種でできる対策もあります。

Galaxyの「バッテリーを保護」機能を使うと、充電を80/85/90/95%で止められ、電池の劣化を抑える習慣を発売前から始められます(Samsung「バッテリー保護のヒント」)。

買い替えを待つ間の電池管理として、まず設定で確認しておく価値があります。

Galaxy S27 Ultraのバッテリー進化を待つべきか、S26 Ultraを今買うべきか。判断材料の整理

発売日・価格・日本での発売は、いずれも調査時点で公表されていません。

噂では「2027年第1四半期」に発表されるという報道がありますが、確定ではありません。

前回モデルの実績としては、S26 Ultraは日本で2026年3月12日に発売され、Samsung版の価格は税込218,900円から(12GB+256GB)、ドコモ(SC-53G)・au・ソフトバンクでも取り扱われました(ケータイWatchの記事)。

この流れが踏襲されるなら、S27 Ultraの日本上陸は2027年春ごろが一つの目安になりますが、あくまで前例からの推測で、正式な日程はSamsungの発表を待つ必要があります。

待つか今買うかは、何を優先するかで答えが変わります。

断定はできないので、判断材料として整理します。

タイプ 考え方の目安
電池持ち重視 約14%の容量増は大きい。ただし持ち時間は省電力性能次第なので、発売後の実測レビューを待って判断するのが確実
価格重視 S26 Ultraは発売から半年以上経過しており、値下がりや割引の動きが出やすい時期。S27は新型で高めに始まる可能性が高い
S Pen重視 7,000mAh試作機でS Penが省かれたという噂があるが、製品版への影響は未確定。S Penが必須なら発表後の確認が欠かせない
充電速度重視 60W据え置きの見込みで、S26 Ultraと差がつかない。今の機種でも約30分で75%充電できる
S20〜S23 Ultraからの買い替え 容量と省電力の両方の進化を一度に受けられるので、S27 Ultraを待つ意味は大きい

海外の反応は割れています。

GSMArenaの読者コメントには「やっと? 何年待たせるのか」と増量の遅さを指摘する声や、中国メーカーのほうが電池の成績が良いとして「Samsungは恥ずかしい」という声、「遅くても伸びないよりはいい」と歓迎する声が混在しています。

あくまで第三者の口コミですが、増量を喜びつつ「他社と比べると物足りない」という空気もあることは押さえておいてよいでしょう。

一方、前回モデルのS26 Ultraには「電池残量が1桁になることはほぼなく、画面を6〜8時間つけても余裕だった」というレビューもあります(ギズモード・ジャパンの記事)。

5,000mAhでも十分と感じる人がいる一方で、発売直後に電池の減りの早さを感じて店で交換になったという相談もあり、個体差への注意も必要です。

購入後は設定の電池画面を「前回の充電から」でこまめに確かめ、異常があれば早めに店へ相談するのが失敗しにくいやり方です。

まとめ。Galaxy S27 Ultraバッテリーの現時点で確かなこと

最後に、確かなこと・見込みのこと・まだ分からないことを整理します。

  • 確かなこと:中国3C認証に定格5,534mAh(EB-BS958DBY)が登録されたこと。インドBISにも2社分の登録があること。S26 Ultraの公式仕様(5,000mAh・60W・約30分で75%)。
  • 見込みのこと:標準容量は約5,700mAh(S26 Ultra比で約700mAh・約14%増)。シリコンカーボン電池の採用。有線60Wの据え置き。S27 Proは約5,200mAh。
  • まだ分からないこと:実際の持ち時間、充放電サイクル(寿命)、ワイヤレス充電、発表日・発売日・価格、日本での発売。

「約5,700mAhになる見込み」が現時点の最有力で、7,000mAhや6,000mAh超えは試作・目標の話に過ぎません。

発表前の今の機種の売却や下取りは判断せず、公式発表後にEUラベルの寿命の数字と実測レビューを確認してから動くのが、失敗しない買い替えの順番です。

本記事は調査時点の情報にもとづいており、Samsungの正式発表後に内容を更新する前提で書いています。

【参考・出典】

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