チェキフィルム増産は4回目|約30億円で2割増、稼働は2027年春から

富士フイルムが2026年10月20日に発表したチェキフィルムの増産は、約30億円の投資で、新しい設備は2027年春から順に動き出し、2028年春にフル稼働する予定です。

フル稼働後の生産能力は2026年度比で約2割増、2022年度と比べると約7割増になる見込みです。

一方で、品薄がいつ解消するのか、値段が下がるのかについては、現時点で発表がありません。

2026年は4月にフィルム、10月に本体の国内価格が上がっており、「増産=すぐ安く買える」とはならないのが実情です。

このページでは、今回の発表の中身、2022年からの4回の投資の流れ、そして新設備が動き出すまでの買い方を、公式発表の数字だけでひと通り整理します。

目次

チェキフィルムの増産は「約30億円・2027年春から順次稼働」が結論

チェキフィルムの増産は「約30億円・2027年春から順次稼働」が結論

2026年10月20日、富士フイルムがチェキ(instax)用フィルムの生産設備増強を発表しました。

公式発表によると、神奈川県南足柄市にある神奈川事業場足柄サイトに約30億円を投じ、チェキフィルムの生産ラインと付帯設備を増設します。

稼働は2027年春から順次で、2028年春にフル稼働する予定です。

フル稼働後の生産能力は、2026年度に対して約2割増。

2022年度と比べると約7割増になる見込みです(英語版発表では約70%と表記)。

増産の背景には世界的な需要拡大があり、チェキ関連の売上高は2025年度に2,000億円へ到達、2021年度以降5期連続で過去最高を記録しています。

累計販売台数は2024年度末に世界で1億台を突破、展開地域は100カ国以上、1998年の発売から続くロングセラーです。

一方で、押さえておきたい事実もあります。

品薄の解消時期と、増産に合わせた値下げは、どちらも公表されていません(調査日=2026年10月21日時点)。

店頭への出荷時期や地域ごとの配分も発表がありません。

今回の設備が動き出すのは2027年春からで、2026年中や年末年始の品薄には間に合いません。

「増産=すぐ買える」と受け取るのは早すぎる、というのが正直なところです。

項目 内容
発表日 2026年10月20日(富士フイルム)
実施場所 神奈川事業場足柄サイト(南足柄市)
投資額 約30億円(生産ライン増設・付帯設備)
稼働開始 2027年春より順次
フル稼働 2028年春の予定
生産能力 フル稼働後、2026年度比約2割増/2022年度比約7割増
理由 世界的な需要の拡大
2025年度売上 2,000億円(5期連続過去最高)
品薄の解消時期・値下げ 公表なし

なお、mini・スクエア・ワイドのどのフィルムがどれだけ増えるかは、発表では「チェキフィルム」とだけ書かれており、内訳は公表されていません。

2022年からのフィルム4回の増産を1枚の表で整理

2022年からのフィルム4回の増産を1枚の表で整理

「増産」のニュースは2022年以降、今回で4回目です(日本経済新聞も4回目と報じています)。

投資額が回ごとに違ううえ、生産能力の増え方の基準年度も異なるため、並べて見ないと誤解しやすいのが難点です。

回 発表時期 投資額 稼働時期 生産能力の増え方
1回目 2022年 約20億円 ― ―
2回目 2023年 約45億円 ― ―
3回目 2025年12月18日 約50億円 2026年春から順次/秋以降フル稼働 2025年度比約1割増(累計で2022年度比約5割増)
4回目(今回) 2026年10月20日 約30億円 2027年春から順次/2028年春フル稼働 2026年度比約2割増(2022年度比約7割増)

前回(2025年12月)の約50億円と比べると、今回の投資額は少ないものの、増え方の割合は大きくなっています。

ただし基準年度が2025年度と2026年度で違うため、単純に「今回の方が効率的」とは言い切れません。

1〜3回目の累計は約115億円と公式発表されており、これまでの投資に今回の約30億円が加わる形です。

2025年12月の約50億円の内容を、新しい日付で「追加投資」として伝えるページが検索上位にあります。

どの回の話かは「投資額と稼働時期」で見分けるのが確実です。

今回なら「約30億円・2027年春から2028年春」と覚えておくと混乱しません。

チェキフィルムの品薄はいつ解消する?値上げとの関係

チェキフィルムの品薄はいつ解消する?値上げとの関係

一番気になるのは「いつから買いやすくなるのか」だと思います。

結論から書くと、富士フイルムは品薄の解消時期を公表しておらず、増えた分が出回るのは早くても2027年春以降、段階的です。

2022年から毎年のように増産のニュースが出ているのに、2025年秋にも2026年春にも「店を何軒も回ってやっと数パックしか買えなかった」という声が知恵袋に投稿されています。

増産の発表と店頭の実感がずれて見えるのは、設備が動き出すまで時間がかかるからです。

また、2026年は値上げも続いています。

増産と値上げは別の話として、時系列で整理します。

時期 出来事 内容
2026年4月1日 フィルム値上げ 出荷価格でmini約22〜27%、SQUARE約8〜22%、WIDE約3〜13%
2026年10月1日 本体値上げ インスタントカメラ約6〜23%、スマホプリンター約7〜12%(mini Evoなど)。フィルムは対象外
2026年10月20日 増産発表 約30億円・2027年春から順次稼働

値上げ率は「メーカーの出荷価格」に対するもので、店頭価格が同じ割合で上がるとは限りません。

理由はどちらの告知でも原材料や輸送コストの高騰と説明されており、増産のための値上げという説明はありません。

増産に合わせた値下げの発表もありません。

日本に回る量は分からない

チェキの売上は約9割を海外で稼いでいると報じられています。

知恵袋の回答には「中国・韓国・ベトナムなどアジアの需要が大きい」という見方もありますが、生産拠点の詳細や地域ごとの出荷配分は公式には公表されていません。

「増産しても日本の店に回ってくるのか」への確定的な答えは、今のところ存在しないのが実情です。

推し活・イベント現場への影響

フィルムの値上げを受け、在庫がなくなり次第チェキ撮影の料金を上げると告知したアイドル・ライブ運営の例があります。

一方で「値上げは仕方ないので、どこでも手に入るようにしてほしい」という出演者の声や、「在庫のあるうちは今の料金を続ける」という運営側の対応も見られました。

値段より供給の安定を望む声が現場では目立ちます。

2027〜2028年の稼働予定は、仕入れや料金設定を考える運営側の目安にもなるでしょう。

2028年春までの賢いフィルムの買い方

新設備が動くまでの間は、前回(2026年春〜秋稼働)の増産分で回ると考えられます。

急ぎの分は正規の売り場をこまめに確認するのが基本で、主な買い方を比べると次のとおりです。

買い方 価格の目安 手間・条件 リスク
公式通販(フジフイルムモール) mini 1パック(10枚)990円(税込・調査時点) オーナー認証(公式サービス登録+LINE本人確認)が必要。クレジットカード・コンビニ払い・ペイジー不可。購入数に制限あり 手続きの手間
家電量販店・通販 店頭価格次第 入荷は不定期 在庫切れが多い
フリマ・転売 相場の1.5〜2倍の例あり 手軽 期限切れ・詰め替え品の危険を指摘する記事あり

公式通販の990円(税込)は、転売価格と比べる基準になる値段です。

転売品をつかまないためにも、正規の売り場を優先したいところです。

公式通販を使う前に済ませておくこと

フジフイルムモールでフィルムを買うには、FUJIFILMの公式サービス登録とLINEでの本人確認からなるオーナー認証が必要です。

支払い方法にも制限があり、クレジットカード・コンビニ払い・ペイジーは使えません。

購入数・期間にも制限がある旨の記載があるため、購入前に商品ページで最新の条件を必ず確認してください。

必要になったときに慌てないよう、認証は先に済ませておくのがおすすめです。

定価で買うコツ

知恵袋の回答には「量販店の通販をこまめに見る」「地元のカメラ店と付き合っておくと月ごとの入荷分を回してもらえることがある」「根気よく探せば定価で買える」といった声があります。

メーカーに問い合わせて対応してもらえたという声もありました。

チェキフィルムには使用期限があるため、期限を確かめて正規の売り場で買うのが安心です。

フリマでは期限切れや詰め替え品、割高な出品の危険を指摘する記事もあります。

まとめ:チェキフィルム増産の要点とよくある疑問

要点をもう一度整理します。

今回の増産は約30億円で、2027年春から順次稼働、2028年春にフル稼働。フル稼働後は2022年度比で約7割の生産能力になります。

ただし品薄の解消時期と値下げは公表されておらず、2026年中の店頭には新設備の効果は届きません。

それまでの間は、公式通販や量販店の通販を軸に、使用期限を確かめて確保するのが現実的な動き方です。

最後に、よくある疑問を短く答えます。

  • いつから生産が増える? 2027年春から順次、2028年春にフル稼働の予定。
  • 前回の50億円とは別? 別です。前回は2025年12月発表で、2026年春〜秋に稼働する設備。
  • フィルムは安くなる? 値下げの発表はありません。2026年4月に出荷価格が上がっています。
  • 本体も値上がりした? 2026年10月1日にmini Evoなど一部が約6〜23%上がりました。この時フィルムは対象外です。
  • 公式通販の値段は? mini 1パック990円(税込・調査時点)。認証と購入制限があります。
  • フリマで買っても大丈夫? 期限切れや割高の危険を指摘する記事があります。使用期限を確かめ、正規の売り場を優先するのが安心です。

なお、本体購入を検討している人には、2026年10月9日発売のスマホプリンター「instax Link WIDE 2」(ワイドフィルムを使用)や、プリント機能を持たないカメラ「instax Pal 2」といった新製品の選択肢も増えています。

撮った画像をスマホプリンターでチェキプリントにする使い方もできるので、本体選びと合わせて検討してみてください。

【参考・出典】

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