郵便料金不足で10日過ぎたらどうなる？返送・遅延・受取人払いの全対応ガイド

「郵便料金不足で10日過ぎたけど、まだ届かない…」そんなとき、郵便物が今どこにあるのか気になりますよね。

料金不足の郵便物は、通常の配達とは異なり、郵便局で一時的に保留扱いとなることがあります。

そのまま放置してしまうと、差出人への返送や廃棄処理に進むこともあるため、早めの確認が大切です。

この記事では、「郵便料金不足で10日過ぎたらどうなるのか？」という疑問を中心に、郵便局での実際の運用、問い合わせ手順、受取人払いの仕組みまでをわかりやすく解説。

また、メルカリやビジネス取引で発生する料金不足トラブルへの正しい対処法も紹介しています。

この記事を読めば、郵便が届かない理由と、今すぐ取るべき最善の行動がすべてわかります。

郵便料金不足とは？仕組みと確認方法をやさしく解説

郵便料金不足とは、郵便物に貼られた切手の金額が、実際に必要な料金を下回っている状態のことです。

「10日以上経っても届かない」「料金不足の通知が来たけど、放置しても大丈夫？」という疑問を持つ人は多いですが、まずは郵便料金不足がどのように発生し、郵便局がどう処理するのかを理解しておくことが大切です。

仕組みを知っておくだけで、トラブルの9割は防げます。

なぜ郵便料金不足が起こるのか（主な原因3つ）

郵便料金不足は、故意よりもうっかりミスによるケースがほとんどです。

特に料金改定や重量オーバーを見落とすと、気づかないうちに「届かない郵便物」を作ってしまうことがあります。

原因	具体例	ポイント
料金改定に気づかなかった	2024年10月の改定で、定形郵便が84円→110円、はがきが63円→85円に変更されました。	古い切手をそのまま使うと自動的に不足扱いになります。
重量やサイズの計測ミス	書類や封筒の厚みで重さが想定より増え、定形→定形外に変わることがあります。	発送前にキッチンスケールで確認するのが確実です。
複数の切手の合計を間違えた	例：「50円＋30円」で80円と思い込んで貼ったが、実際は110円必要だった。	メルカリや個人取引で頻発するタイプのミスです。

この3つのどれかに当てはまる場合、郵便局はその郵便物を「不足料金扱い」として別ルートで処理します。

郵便局での確認と「不足料金扱い」の流れ

郵便物は、郵便局に届くと自動でスキャンされ、重さやサイズに応じて正しい料金が支払われているかチェックされます。

もし不足していた場合、通常の配達ルートには乗らず、「保留」として別処理になります。

ステップ	内容
① 検知	機械が切手金額を読み取り、料金が不足していると判断。
② 保留	その郵便物は一時的に配達保留扱いとなり、通常ルートから外れます。
③ 通知	郵便局から受取人に「料金不足のお知らせ」ハガキが届きます。
④ 対応	受取人が不足額を支払えば配達、支払わなければ差出人に返送。

郵便局はこの流れを厳格に管理しています。

とくに不足額が少額（100円以下）の場合、効率化のためスタンプだけ押して配達するケースもありますが、最終的には支払い確認が必須です。

郵便料金不足の郵便物は、「誰かが払わない限り届かない」仕組み。

差出人か受取人、どちらかが対応するまで配達は保留されるという点を覚えておきましょう。

次章では、実際に「10日経っても届かない」とき、郵便局で何が起きているのかを時系列で解説します。

郵便料金不足を放置したらどうなる？10日過ぎたときの実際の流れ

「もう10日以上経つのに、郵便物が届かない…」そんなとき、多くのケースでは料金不足が原因になっています。

この章では、郵便局が料金不足の郵便物をどのように処理するのかを、10日間の時系列に沿ってわかりやすく解説します。

放置してしまうと、郵便物は配達されずに返送・廃棄されることもあります。

郵便物が届かない理由と郵便局の「保留期間」

郵便料金が不足している郵便物は、通常の配達ルートに乗らず、郵便局で一時保留となります。

受取人が支払いを行うまで待機するため、配送がストップしてしまうのです。

状態	郵便局での扱い	備考
通常郵便	保管期間は7日間。受取人が不在なら再配達が可能。	料金不足がない通常郵便。
料金不足郵便	不足分の支払いがあるまで特別保管。支払いを促す通知ハガキを送付。	通知に気づかないと配達が止まったままになります。

郵便局によっては、受取人が対応するまで約10日間ほど保管する場合があります。

この期間を過ぎても支払いがないと、差出人に返送する手続きが始まります。

10日以上経っても届かないときの郵便物の行方

では、10日を過ぎても届かない場合、郵便物はどこにあるのでしょうか。

結論から言うと、ほとんどのケースで郵便局に保留中か、もしくは差出人への返送準備中です。

経過日数	郵便物の状態
1〜3日目	不足が検出され、配達が一時保留される。
4〜7日目	受取人へ「料金不足のお知らせ」ハガキを送付。支払い待機期間。
8〜10日目	支払いがなければ返送準備に入る。
10日以降	差出人へ返送、または住所不明の場合は廃棄処理へ。

郵便局は「支払いの意思がない」と判断すると、郵便物を差出人に返送します。

差出人住所が不明な場合は一定期間（おおむね3か月）保管されたあと、廃棄処理となります。

10日過ぎても届かない＝郵便局で止まっているサインです。

心当たりがある場合は、配達担当局に直接問い合わせるのが最も早い解決方法です。

差出人に返送・破棄されるまでのタイムライン

料金不足郵便の流れを時系列で整理すると、以下のようになります。

日数	処理内容
1〜2日目	郵便局で不足を検出し、配達保留に。
3〜4日目	「料金不足」スタンプ押印、通知ハガキを添付して受取人に送付。
5〜10日目	受取人の支払い待機期間。支払えば配達、無視すれば返送準備。
11〜14日目	差出人への返送処理が開始される。
3週間以降	差出人不明の場合、郵便局で保管→廃棄処分。

つまり、郵便局が不足郵便を「保留」するのはおよそ10日程度が目安。

それ以上経つと返送ルートに入るため、10日目が対応のリミットと考えてください。

放置してしまうと、相手に郵便が届かないだけでなく、「料金を払わない人」として記録に残る場合もあります。

10日過ぎたら、迷わず最寄りの郵便局に連絡すること。

これが、トラブルを最小限に抑える最も確実な行動です。

郵便料金不足を払わなかったら違法？郵便法と運用上の扱い

料金不足を指摘されたとき、「払わなかったら犯罪になるのでは？」と不安になる人も多いでしょう。

ここでは、郵便法の規定と郵便局の実際の運用をもとに、どのラインを越えると違法になるのかをわかりやすく整理します。

結論から言うと、うっかりミスは違法ではありませんが、悪質な繰り返しはリスクがあります。

うっかりミスは違法にならない

郵便料金を誤って不足させてしまっただけでは、刑事罰の対象にはなりません。

郵便法第84条では、次のように定められています。

郵便法 第84条（抜粋）
不法に郵便に関する料金を免れ、又は他人にこれを免れさせた者は、三十万円以下の罰金に処する。

この条文のポイントは「不法に」という部分です。

つまり、意図的に料金を支払わないようにした場合のみ罰則の対象になります。

一方で、単純な勘違いや計算ミスなどの「過失」については、刑事的な責任を問われることはありません。

たとえば「料金改定を知らなかった」「重さを測り間違えた」などのケースでは、郵便局が通常の手続きで対応し、違法行為として扱うことはありません。

郵便制度は『うっかりミスも想定済み』で設計されているため、まず安心して大丈夫です。

悪質・繰り返しの場合に起こりうる法的リスク

ただし、明確な意図を持って料金を支払わない場合や、同じミスを何度も繰り返す場合には注意が必要です。

郵便局はすべての不足郵便物をデータベースに記録しており、常習的な未払いが確認されると内部でマークされることがあります。

行為の内容	郵便局での対応	法的リスク
うっかりミス（年1回など）	返送または受取人への通知。記録はされるが処分なし。	なし
繰り返し不足を出す（常習的）	郵便局から注意・改善要請。再三の場合は利用制限の可能性。	軽微な行政対応
意図的な料金免脱	証拠を添えて本社報告。悪質な場合は告発対象。	郵便法第84条違反：30万円以下の罰金

たとえば、差出人が明らかに料金を少なく貼って大量に発送していたり、「払う気がない」と郵便局の指示を無視し続けたりした場合は、郵便法違反として扱われることがあります。

元郵便局員の証言によると、実際に本社が訴訟を起こした例もまれに存在します。

ただし、それは数十円単位のミスではなく、「故意に何度も支払いを逃れた」ようなケースに限られます。

郵便料金不足を繰り返すと信用に影響する理由

郵便法上の罰則に至らなくても、料金不足を繰り返すことには大きなデメリットがあります。

• 差出人としての信頼が下がる（特にビジネス・取引関係）
• 郵便局側で「料金不足常習者」として記録される可能性
• 再配達・返送のたびに時間と労力を失う

メルカリや企業の取引では「送料込みで送る」と約束している場合、受取人が追加料金を払うことで信頼を損ねる可能性が高まります。

たとえ数十円でも誠実に対応することが、結果的にトラブル防止と信用維持の最善策です。

受取人払いの仕組みと「支払わなかった場合」の結末

郵便料金不足が発生すると、多くのケースで「受取人払い」として処理されます。

つまり、差出人ではなく受取人が不足分の料金を支払うよう求められるのです。

では、なぜそのような仕組みになっているのか、そして支払わなかった場合はどうなるのかを詳しく見ていきましょう。

なぜ受取人に請求がいくのか？郵便局の中立的運用

郵便局は郵便物の内容や目的を判断せず、すべてを中立的に取り扱うのが原則です。

そのため、料金不足が発生したときも「誰が支払うか」を判断することはありません。

この中立性を保つために導入されているのが「受取人払い方式」です。

仕組み	内容
1. 不足を検出	郵便局が切手金額を確認し、不足を判断します。
2. 通知を送付	受取人へ「不足料金通知ハガキ」を送付。
3. 支払いの選択	受取人が不足分を支払うか、受け取り拒否を選べます。
4. 結果に応じて処理	支払えば配達、拒否すれば差出人に返送。

この流れにより、郵便局は差出人との連絡を省きつつ、効率的に処理できるようになっています。

また、差出人の情報が不明な場合でも、受取人に意思確認を取ることができる点が大きな利点です。

「支払えば届く」「払わなければ届かない」──シンプルな仕組みこそ郵便局の公平性を支えています。

支払い拒否・放置したときの最終処理ルート

受取人が不足料金を支払わない、あるいは通知に気づかず放置してしまった場合、郵便局は次のように対応します。

段階	処理内容
1. 支払い待機	通知後7〜10日間、支払いを待機。ハガキで再通知する場合もあります。
2. 期限切れ	期限を過ぎると「受取辞退」扱いとなります。
3. 差出人へ返送	差出人住所があれば返送処理が開始されます。
4. 返送不能	差出人住所が不明または記載なしの場合、郵便局で一定期間保管後、廃棄処理。

つまり、受取人が支払いをしない限り、その郵便物が届くことはありません。

また、受取拒否の意思を明示した場合でも、返送時に差出人へ「受取辞退」スタンプが押印されて戻されます。

一度でも受取拒否をした郵便物は、再配達を依頼しても再び受け取ることはできません。

郵便局では「処理済み郵便」として扱われるため、再開封や再配達はできない仕組みです。

受取拒否の手続き方法と注意点

「この郵便物はいらない」「料金を支払いたくない」という場合は、正式な手続きを取る必要があります。

ただし、やり方を誤るとトラブルの原因になるため、以下の方法で正しく対応しましょう。

方法	具体的な手順
通知ハガキで拒否	不足料金通知ハガキに記載された「受取拒否」欄に署名または押印し、ポストに投函します。
郵便局窓口で拒否	通知ハガキまたは該当の郵便物を持参し、「受取拒否をしたい」と申し出ます。
配達員に直接伝える	配達時に「受け取りません」と伝えれば、その場で返送処理されます。

ただし、以下の点には要注意です。

• 一度でも開封した郵便物は、受取拒否できません。
• 拒否の意思を示さないまま放置すると、期限切れ扱いで自動的に返送されます。
• 受取拒否しても、すでに支払った料金は返金されません。

受取人払い制度は「柔軟な配慮」ではなく、「公平性を守るためのルール」なのです。

拒否も支払いも自由ですが、その結果は必ず差出人か受取人のどちらかが負担する形になります。

通知ハガキが来ない・スタンプだけ？よくある混乱とその意味

郵便料金不足の郵便物では、本来「不足料金の通知ハガキ」が届くはずです。

しかし、実際には「ハガキが届かない」「封筒に料金不足のスタンプだけ押されていた」というケースもあります。

ここでは、そのような状況がなぜ起こるのか、どう対応すればいいのかを整理していきましょう。

「料金不足」スタンプだけ押されていた場合の対応

通知ハガキがなく、封筒に「料金不足」と書かれたスタンプだけが押されている場合、それは郵便局が簡易処理を行ったサインです。

不足額が少額（数円〜20円程度）のときは、コストを抑えるために通知ハガキを省略することがあります。

状況	郵便局での対応	あなたが取るべき行動
スタンプのみで通知なし	不足額が極めて少額なため、簡易処理。	不足分を郵便局で支払うか、同額の切手を貼ってポスト投函。
スタンプ＋赤印あり	郵便局が正式に不足扱いと認定済み。	できるだけ早く対応を。放置すると再送時にトラブルになる可能性。

つまり、「通知ハガキが来ない＝処理が省略されているだけ」であり、支払い義務が消えるわけではありません。

郵便局では、不足額を補ってもらうことでデータベース上の記録を完了させています。

スタンプが押されていたら、「不足している」と理解して対応するのが最善です。

通知ハガキが届かないときの確認ポイント

通知ハガキが届かない理由はいくつかあります。代表的な原因と確認手順を以下にまとめました。

原因	説明	確認方法
① ハガキの添付ミス	局員が作業時にハガキを添付し忘れた、または途中で剥がれた。	封筒の裏面や中身に同封されていないか確認。
② 郵便物が小型	ハガキを貼るスペースがなく、スタンプのみで処理された。	封筒やはがきの表面を確認し、局名印が押されていれば該当局へ連絡。
③ 郵便局内での遅延	混雑やシステム処理の遅れにより、通知が数日遅れて届く。	1週間経っても届かない場合は郵便局に問い合わせ。

通知ハガキが届かないからといって、必ずしもミスではありません。

とくに地域差によって、通知を省略して処理するケースも存在します。

このような場合は、最寄りの郵便局に直接問い合わせるのが確実です。

問い合わせ時に伝えるべき情報

郵便局に確認する際は、以下の情報をあらかじめ準備しておくとスムーズに進みます。

• 受取人の氏名と住所
• 郵便物の種類（手紙・封筒・荷物など）
• 差出人の氏名（分かる場合）
• 消印またはスタンプに書かれた郵便局名

これらを伝えると、担当局が「不足処理中」か「返送準備中」かを確認してくれます。

問い合わせは日本郵便のお客様サービスセンター（0120-23-2886）でも可能ですが、最寄りの配達担当局に直接電話する方が早いです。

通知がなくても“行方不明”ではありません。郵便局の内部でちゃんと管理されています。

不安なときは、遠慮せずに確認を入れることが、最も確実なトラブル回避法です。

郵便料金不足で10日以上経過したときの問い合わせ方

「もう10日以上経つのに、郵便物が届かない」「料金不足の通知も来ていない」──そんなときは、郵便局に確認を入れることが最も確実な対応です。

この章では、どの郵便局に問い合わせればいいのか、具体的な流れと注意点を解説します。

10日過ぎても動きがないときは“待つより聞く”が正解です。

どの郵便局に聞けばいい？担当局の見つけ方

郵便物が止まっている場合、問い合わせ先は配達担当局（受取人の住所を管轄している郵便局）です。

宛先のエリアごとに担当局が決まっており、そこに郵便物が保管されている可能性があります。

確認方法	手順
① 日本郵便の公式サイトで検索	公式サイト「郵便局を探す」ページ（https://www.post.japanpost.jp/）にアクセスし、住所を入力すると配達担当局がわかります。
② 封筒やスタンプの局名を見る	郵便物や通知ハガキに押された局名スタンプから担当局を確認できます。
③ 最寄りの郵便局に電話で聞く	「この住所の配達を担当している郵便局を教えてください」と伝えれば案内してもらえます。

このとき、郵便局の営業時間にも注意しましょう。

配達関連の問い合わせは、平日の9:00〜17:00が対応時間です。

日本郵便サービスセンターへの問い合わせ手順

配達担当局がわからない場合や、他地域からの郵便物を追跡したい場合は、日本郵便のお客様サービス相談センターに連絡します。

連絡先	内容
固定電話から	0120-23-2886（通話料無料）
携帯電話から	0570-046-666（ナビダイヤル・通話料有料）
英語対応	0570-046-111（ナビダイヤル・通話料有料）
受付時間	8:00〜21:00（年中無休）

電話が混み合っている場合は、ウェブ問い合わせフォームも利用できますが、回答まで数日かかるため、急ぎの場合は電話が推奨です。

問い合わせ時に伝えるべき情報

郵便局に電話すると、担当者が以下の情報を求めます。

• 受取人の氏名と住所
• 差出人の氏名と住所（わかる範囲でOK）
• 郵便物の種類（手紙、はがき、小包など）
• 差出日または投函日
• 不足料金の有無や額（もし通知が届いている場合）

これらを伝えると、担当者が「どの郵便局で止まっているのか」「返送中か」「破棄予定か」を確認してくれます。

郵便局に記録が残っていれば、10日以上経っていても追跡は可能です。

問い合わせのときに気をつけたいこと

問い合わせの際は、以下のポイントに注意してください。

• 感情的にならず、冷静に状況を説明する。
• 「料金不足で届かない可能性があります」と自分から伝えるとスムーズ。
• 電話の相手（担当者）の名前をメモしておくと後の確認が楽。

郵便局のスタッフは、追跡や保管確認に慣れているため、明確に状況を伝えれば数分で回答を得られることが多いです。

10日以上経っても届かないときは、「放置」ではなく「確認」。これが郵便を守る第一歩です。

メルカリ・ビジネス取引での料金不足トラブル

郵便料金不足は、個人の手紙だけでなく、メルカリなどのフリマアプリやビジネス郵送でもトラブルの原因になります。

ここでは、実際によくあるトラブル例と、出品者・発送者が取るべき対応を整理して解説します。

「たかが数十円」が、信頼を左右するトラブルに発展することもあります。

受取人が払わなかったときの配送トラブル実例

料金不足が発生したとき、受取人が不足分を支払うかどうかでトラブルの方向性が変わります。

ここでは、実際にメルカリなどで起きた事例を見てみましょう。

実例	状況	結果
① 梱包材で重量オーバー	商品梱包時に緩衝材を追加し、想定より重くなって料金不足に。	購入者が不足分を支払うことになり、「送料込みなのに」と不満を抱く。
② 切手の合計金額ミス	複数の切手を貼ったが、合計が実際の送料に届いていなかった。	受取人が支払いを拒否し、商品が返送された。
③ 料金改定を知らず旧料金で発送	2024年10月の改定後も、旧料金で発送してしまった。	配達遅延と低評価の原因に。
④ 「受取人払い」を誤解	「受取人払い＝無料」と勘違いして送付。	受取人が料金請求を受け、不信感を持つ。

このように、料金不足は単なる金銭問題ではなく、「信頼の欠如」に直結します。

メルカリでは、購入者の評価が出品者の信用そのものになるため、1回のミスが大きな損失を生む可能性があります。

出品者・発送者がすぐ取るべき3つの行動

もし郵便料金不足が発覚した場合、出品者や発送者が取るべき行動は明確です。

行動	内容
① メルカリ事務局に報告する	「送料込み」で出品していた場合、メルカリでは出品者に送料負担義務があります。 料金不足が発生したら、アプリの「お問い合わせ」から報告しましょう。
② 購入者に直接謝罪と説明をする	「料金不足でご迷惑をおかけしました」と正直に伝え、不足分の対応について相談します。
③ 不足額を補填する	不足分を現金書留で送るか、メルカリ事務局を通じて返金を依頼します。 個人間での直接送金は規約違反になるため避けましょう。

特にメルカリでは、評価欄に「送料不足で払わされた」というコメントが残ると、アカウント信頼度が大きく下がります。

早めの報告と謝罪が、信頼を取り戻す最短ルートです。

料金不足を防ぐためのチェックポイント（メルカリ出品者向け）

メルカリや個人発送で料金不足を防ぐために、次の3点を出品前に確認しておきましょう。

• 1. 発送前に重量を測る：梱包後の重量で料金を判断する。
• 2. 料金改定をチェック：郵便料金は数年ごとに変更されるため、最新の金額を確認。
• 3. 匿名配送を活用：「ゆうゆうメルカリ便」「らくらくメルカリ便」なら自動計算で料金不足を防げます。

これらを実践するだけで、ほとんどのトラブルは未然に防げます。

特に匿名配送は、送料計算や宛名書きの手間も減らせるため、初心者には最もおすすめの方法です。

信頼される出品者ほど、「小さな金額ミス」にも誠実に対応しています。

数十円の不足であっても、相手への配慮を忘れずに対応することが、長期的な評価アップにつながります。

郵便料金不足を防ぐためのチェックリスト

「うっかり切手が足りなかった」「サイズを測り忘れた」──郵便料金不足の多くは、ちょっとした確認不足が原因です。

この章では、自宅で簡単にできるチェック方法と、最新の郵便料金表をまとめて紹介します。

送る前のたった1分の確認が、トラブルを完全に防ぐ鍵です。

自宅でできる重量・サイズ確認のコツ

郵便物の料金は、重さとサイズで決まります。

特に、A4サイズの封筒などは内容物によって重量が増えやすく、想定より高い料金がかかることがあります。

確認項目	おすすめの方法
重量を測る	家庭用キッチンスケールで測定。誤差を防ぐため2〜3回測るのが理想。
サイズを測る	定規またはメジャーで「長辺・短辺・厚さ」を確認。1mmの差で料金区分が変わることも。
料金を確認	郵便局公式サイトまたは以下の料金表でチェック。

もし判断が難しい場合は、最寄りの郵便局窓口で「料金を確認したい」と伝えれば、その場で計測してもらえます。

ポスト投函前に迷ったら、郵便局に持ち込むのが最も確実です。

最新の郵便料金（2024年10月改定版）

2024年10月の郵便料金改定で、主な郵便料金は以下のように変更されています。

郵便種別	重量	料金
定形郵便物	50g以内	110円
定形外郵便（規格内）	50g以内	140円
	100g以内	180円
	150g以内	270円
	250g以内	320円
	500g以内	510円
	1kg以内	750円
定形外郵便（規格外）	50g以内	260円
	100g以内	290円
	150g以内	390円
	200g以内	450円
	500g以内	660円
	1kg以内	920円
	2kg以内	1,350円
4kg以内	1,750円

また、はがきやレターパックなどの料金も次のように変更されています。

郵便種別	料金
通常はがき	85円
往復はがき	170円
ミニレター	85円
スマートレター	210円
レターパックライト	430円
レターパックプラス	600円

このように、郵便料金は数年に一度の頻度で改定されます。

古い切手を使うときは必ず差額分を追加するようにしましょう。

発送前チェックリスト

最後に、郵便料金不足を完全に防ぐための最終チェックリストを紹介します。

• ☑ 重量を正確に測った
• ☑ サイズを測り、定形か定形外かを確認した
• ☑ 料金表で正しい切手代を確認した
• ☑ 切手を複数貼る場合は合計金額を再確認した
• ☑ 差出人住所を正しく記載した
• ☑ 郵便番号・宛名・住所に誤りがないかチェックした
• ☑ 最新の料金改定を確認した

この7項目を守るだけで、郵便料金不足はほぼゼロにできます。

「慣れてきた頃にミスをする」と言われるように、日常的に送る人ほど確認を怠らないようにしましょう。

まとめ｜郵便料金不足で10日過ぎても届かないときの最善対応

ここまで、郵便料金不足が発生したときの仕組みや対応方法を詳しく見てきました。

最後に、「10日過ぎても届かない」ときに取るべき最善の行動を整理して締めくくります。

焦らず、正確に確認・対応すれば、郵便物はきちんと行き先へ届きます。

10日を過ぎたら放置せず郵便局に確認を

10日以上経過しても郵便物が届かない場合、まず最初にやるべきことは「郵便局への問い合わせ」です。

郵便料金不足の郵便物は、配達が止まったまま「保留」扱いになっている可能性が高いためです。

対応手順	ポイント
① 担当局を特定する	日本郵便の公式サイトで宛先住所を検索し、配達担当局を確認。
② 電話で問い合わせる	「料金不足で止まっている郵便があるか確認したい」と伝える。
③ 必要に応じて来局	身分証と通知ハガキを持参し、その場で支払い・受け取り可能。

放置すれば自動的に返送・廃棄される可能性があります。

10日経過が「対応のリミット」だと考え、早めの連絡を徹底しましょう。

少額でも支払うのが信頼とトラブル防止の鍵

郵便料金の不足は、たとえ10円・20円でも無視してはいけません。

なぜなら、その少額が「相手からの信頼」や「評価」に直結するからです。

理由	影響
受取人の不信感を招く	「送料込みなのに払わされた」と感じる人も多く、トラブルの原因に。
ビジネス評価への悪影響	特にメルカリや取引書類では、信頼が失われる可能性があります。
郵便局の記録に残る	繰り返すと「常習者」として管理されることも。

たかが数十円でも、誠実に支払うことで信頼を守れるという意識を持つことが大切です。

その積み重ねが、取引・仕事・人間関係の信用につながります。

郵便トラブルを防ぐための最終チェックポイント

今後のトラブルを防ぐために、以下の3点だけは常に意識しておきましょう。

• ① 発送前に重量と料金を確認する（郵便局で測るのが確実）
• ② 不足通知が来たら即対応（期限内の支払いで返送を防止）
• ③ メルカリなどの取引では誠実な連絡を心がける

郵便トラブルは「無関心」から生まれます。

少しの確認と行動で、あなたも安心して郵便を送受できるようになります。

もし不安が残るときは、最寄りの郵便局や日本郵便サービスセンター（0120-23-2886）に連絡してください。

専門スタッフが、今どこで郵便が止まっているのかを丁寧に調べてくれます。

郵便料金不足を理解し、正しく対応することは、あなた自身の信頼と安心を守ることにつながります。

10日過ぎても諦めず、まずは確認。
そして、これからは「正確な発送」を習慣にしていきましょう。