155/65R13と155/65R14の違いを徹底比較|車検・燃費・乗り心地まで完全ガイド

「155/65R13と155/65R14って、結局何が違うの?」

そんな疑問を持つ方のために、この記事では軽自動車でよく使われるこの2つのタイヤサイズを、初心者にもわかりやすく徹底比較します。

外径やホイール径の違いから生じる走行性能・燃費・スピードメーターの誤差、そして車検への影響まで、実際の数値を交えて詳しく解説。

さらに、どちらを選ぶとコスパが良いのか、乗り心地や安全性の面ではどちらが優れているのかも整理しました。

この記事を読めば、あなたの車に最適なタイヤサイズが自信を持って選べるようになります。

目次

155/65R13と155/65R14の違いを一言でいうと?

この章では、タイヤサイズの基本的な意味と、155/65R13と155/65R14で実際に何が違うのかを初心者の方にもわかりやすく解説します。

一見わずかな差のように思える「13」と「14」の違いですが、実は車の性能や安全性に関わる重要なポイントです。

サイズ表記の意味を初心者向けに解説

タイヤの側面に刻まれた「155/65R13」や「155/65R14」には、それぞれ明確な意味があります。

155はタイヤの幅(ミリ単位)で、地面と接する面の広さを示します。

65は扁平率と呼ばれ、タイヤの高さが幅の65%であることを意味します。

Rは「ラジアル構造」を表し、現在の乗用車タイヤの主流です。

最後の13または14はホイールの直径(インチ単位)です。

つまり、155/65R13と155/65R14の違いは「ホイールの直径が1インチ(約25.4mm)違う」ということになります。

表記 意味 説明
155 タイヤ幅 地面に接する幅(mm)
65 扁平率 高さ÷幅=65%
R 構造 ラジアルタイヤ構造
13 or 14 ホイール径 13インチまたは14インチ

R13とR14で変わるのは「ホイール径」と「外径」

この1インチの差が生む最も大きな違いは、タイヤ全体の外径です。

155/65R13の外径はおよそ532mm、155/65R14の外径はおよそ557mmとなり、差は約25mm(約4.7%)です。

この外径の違いは、スピードメーターの誤差、燃費、乗り心地などに少なからず影響を与えます。

項目 155/65R13 155/65R14
外径 約532mm 約557mm +25mm(+4.7%)
外周 約1670mm 約1750mm +80mm
155mm 155mm ±0
サイドウォール高さ 約101mm 約101mm ±0

155/65R13と155/65R14の違いは「ホイール径が1インチ違うことで、外径と速度計の誤差に影響する」ことが最大のポイントです。

ただし、外径差が大きすぎると車検に通らない場合があるため、単なる見た目や価格だけで選ぶのは危険です。

この後の章では、実際にどれくらいの誤差や影響があるのかを、データで比較していきます。

 

数値で見る155/65R13と155/65R14のサイズ比較

この章では、両サイズのタイヤを実際の数値で比較していきます。

単に「13インチ」と「14インチ」というだけでなく、直径・外周・クリアランスなど、車の走行性能に影響を与える具体的な違いを整理して見てみましょう。

直径・周長・クリアランスなど主要パラメータ一覧表

以下は、155/65R13と155/65R14の主要な寸法を比較した一覧表です。

パラメータ 155/65R13 155/65R14 差分
タイヤ外径 約532mm 約557mm +25mm(+4.7%)
タイヤ外周 約1670mm 約1750mm +80mm(+4.8%)
タイヤ幅 155mm 155mm 0mm(±0%)
扁平率 65% 65% ±0
リム径 13インチ(330.2mm) 14インチ(355.6mm) +25.4mm
サイドウォール高さ 約101mm 約101mm ±0
地上高の変化 基準 +12.5mm +12.5mm

この表から分かる通り、タイヤ幅や扁平率は同一であるため、変化するのはホイール径外径のみです。

外径が25mm大きくなるということは、車の最低地上高(地面から車体までの距離)が約12.5mm高くなることを意味します。

地上高が上がると段差を越えやすくなる一方で、重心がわずかに高くなるため、わずかにロール(傾き)が増える傾向があります。

直径の違いが3%を超えると危険な理由

タイヤの外径を変更する際は、車検基準にも関わる重要なルールがあります。

一般的に、タイヤ外径の誤差は純正比で「−3%〜+2%以内」でなければ、車検に通らない可能性があります。

155/65R13を基準にすると、155/65R14は約+4.7%の差があります。

つまり、純正が155/65R13の車に155/65R14を装着した場合、車検非適合になる可能性が高いということです。

比較条件 外径差 判定
155/65R13 → 155/65R14 +4.7% 基準超過(車検NGの可能性)
155/65R14 → 155/65R13 −4.5% 基準超過(車検NGの可能性)

外径が大きくなりすぎると、次のようなリスクが発生します。

  • スピードメーターの誤差拡大:実際の速度と表示速度がずれる。
  • フェンダー干渉:ハンドルを切ったときにタイヤが車体に接触する。
  • ブレーキ性能への影響:ホイールがブレーキ部品に干渉する危険。

また、外径が小さくなりすぎる(インチダウン)場合も注意が必要です。

純正サイズからの外径変化が3%を超えると、安全性・車検・計器誤差の3点でリスクが発生します。

「見た目を良くしたい」「コスパ重視で小さいサイズにしたい」という理由で安易に変えるのは避けましょう。

 

スピードメーターや燃費に与える影響

この章では、タイヤサイズの違いが車の計器や走行性能にどのような影響を及ぼすかを、データを交えて分かりやすく解説します。

特にスピードメーターの誤差や燃費変化は、日常の運転に直結する重要なポイントです。

スピードメーター表示がズレる仕組み

スピードメーターは、タイヤの回転数をもとに速度を算出しています。

そのため、タイヤの外径が変わると、1回転あたりに進む距離が変わり、表示速度と実際の速度にズレが生じます。

155/65R13と155/65R14では、外径の差が約25mm(約4.7%)あるため、誤差も同程度発生します。

メーター表示速度 実際の速度(R13→R14装着時) 実際の速度(R14→R13装着時)
40 km/h 約41.8 km/h 約38.2 km/h
60 km/h 約62.7 km/h 約57.3 km/h
80 km/h 約83.6 km/h 約76.4 km/h
100 km/h 約104.5 km/h 約95.5 km/h

外径の大きい155/65R14では、実際の速度がメーターより速くなります。

この状態で法定速度ギリギリを走ると、実際にはオーバースピードになっている可能性があります。

一方、155/65R13を装着すると、メーターよりも実際の速度が遅くなり、速度計上は速く走っているように見えます。

これは燃費計や走行距離計にも影響し、表示値と実際値にズレが生じる原因となります。

つまり、外径を変えることで「走行スピード」「距離」「燃費」などの表示がすべて変わるということです。

燃費・加速・乗り心地の変化をわかりやすく

タイヤサイズを変更すると、燃費や走行フィーリングにも影響があります。

項目 155/65R13 155/65R14
燃費傾向 市街地ではやや有利(軽量) 高速走行では有利(回転数低下)
加速性能 軽快で発進がスムーズ 発進時はわずかに鈍い
最高速度 理論上やや劣る わずかに高くなる
乗り心地 柔らかめで軽快 安定感が増す
騒音・静粛性 タイヤ銘柄による 最新モデルは静音性が高い傾向

外径が大きいタイヤ(155/65R14)は、1回転あたりの走行距離が長くなるため、高速走行時にエンジン回転数が下がりやすく、燃費が良くなる傾向があります。

逆に、小径の155/65R13は発進時のトルク伝達が軽く、街中でのストップ&ゴーに強いという特徴があります。

ただし、実際の燃費はタイヤのブランドや空気圧、走り方によっても大きく変化します。

「メーター上の燃費」と「実際の燃費」は異なる場合があることを理解しておくとよいでしょう。

乗り心地の違いは、サイドウォールの厚みが同じため大きな差にはなりませんが、ホイールが大きくなることでバネ下重量が増え、わずかに硬く感じることがあります。

走行感の違いを一言で言えば、R13は軽快、R14は安定。

この違いを理解したうえで、走行環境(街乗りか高速メインか)に合ったサイズを選ぶことが大切です。

実際に装着できる?安全性と車検の注意点

タイヤサイズを変更する際には、単に「入るかどうか」だけでなく、安全性や法的基準を満たしているかどうかが重要です。

この章では、装着可能な条件や、車検・保険・メーカー保証への影響について詳しく解説します。

車種別の装着可否とメーカー基準

155/65R13と155/65R14は、どちらも軽自動車に多く採用されているサイズですが、年式やモデルによって純正指定サイズが異なります。

たとえば、旧型の軽自動車(〜2008年頃)は155/65R13が主流で、新型(2008年以降)は155/65R14が標準装着となるケースが多いです。

メーカー 155/65R13採用例 155/65R14採用例
ダイハツ ミラ、ムーヴ(旧型)、エッセ タント、ミラココア、ミラトコット
スズキ アルト、ワゴンR(旧型) スペーシア、ワゴンR(新型)
ホンダ ライフ、ザッツ N-BOX、N-WGN
日産 モコ、オッティ デイズ、ルークス
三菱 eKワゴン(旧型) eKクロス、デリカミニ

基本ルールとして、メーカーが純正で指定しているサイズを守ることが安全かつ確実です。

純正設定以外のサイズを選ぶ場合は、ホイールハウス内のクリアランス(余裕)や、ブレーキ部品への干渉を確認する必要があります。

車検・保険・保証に影響するケース

タイヤサイズを変更すると、車検や保険、保証にも影響が出る可能性があります。

チェック項目 基準・注意点
外径誤差 純正比 ±3%以内でなければ車検非対応
フェンダーとの位置 はみ出し禁止(10mm以内でもNG)
ロードインデックス 純正値と同等以上が必要
スピードメーター誤差 40km/h走行時に基準内であること
保険・保証 非純正サイズで事故時に保険が適用外となる可能性あり

特に注意すべきは、外径誤差が±3%を超えると車検に通らない点です。

155/65R13と155/65R14の差は約+4.7%なので、純正が13インチの車に14インチを装着した場合、車検非適合になる可能性があります。

また、タイヤが大きくなるとフェンダーとの隙間が狭くなり、ハンドルを切った際にタイヤが接触するリスクも高まります。

逆に小さいサイズを装着すると、ブレーキキャリパーに干渉する可能性があります。

自動車保険の観点でも、事故時に「指定外サイズの装着」が確認されると、修理費の支払いを拒否されるケースがあります。

さらに、メーカー保証期間中の車では、指定サイズ外の装着による故障は保証対象外となることがあります。

つまり、安全性・法令・保証のすべての面で、純正サイズを使用するのが最も確実な選択です。

サイズ変更を検討する場合は、必ずディーラーまたはタイヤ専門店に相談し、装着可否と法的適合性を確認しましょう。

155/65R13と155/65R14のメリット・デメリット比較

この章では、実際の使用感やコスト、走行性能などから、両サイズのメリット・デメリットを整理します。

どちらが自分の用途に合っているかを判断するために、価格・性能・快適性など多角的に比較してみましょう。

R13(小径タイヤ)の特徴とおすすめシーン

155/65R13は軽自動車の旧型モデルによく採用されていたサイズで、現在も街乗り中心のユーザーに人気があります。

項目 メリット デメリット
価格 タイヤ本体・ホイールともに安価。
交換コストを抑えやすい。
低価格帯のタイヤが多く、最新技術を採用した製品が少ない。
加速性能 軽量で回転抵抗が少なく、発進がスムーズ。 高速走行ではやや安定性が劣る。
乗り心地 柔らかめで軽快。街乗りで扱いやすい。 段差でのショック吸収は車種によって差が出やすい。
燃費 市街地では効率が良い。 高速走行時はエンジン回転数が上がりやすい。

特に年間走行距離が少なく、日常の買い物や通勤中心のユーザーにはコスパの高い選択肢です。

R13は「軽快さ」と「経済性」を重視する方におすすめのサイズです。

R14(大径タイヤ)の特徴とおすすめシーン

155/65R14は現行の軽自動車で主流のサイズです。最新のエコタイヤや静粛タイヤが多くラインナップされています。

項目 メリット デメリット
安定性 外径が大きく直進安定性が向上。
高速走行でもブレにくい。
発進加速がわずかに鈍く感じる場合がある。
静粛性 最新モデルはロードノイズが少なく快適。 ホイールが重く、バネ下重量が増える傾向。
燃費 高速道路など定速走行では燃費が良い。 市街地ではタイヤが重く燃費が悪化する場合も。
タイヤ選択肢 エコ・プレミアムなど種類が豊富。 価格がR13より数千円高め。

特に高速道路を多く利用する方や、静粛性・安定性を重視する方にはR14が適しています。

R14は「走行安定性」と「最新技術の恩恵」を求める方に向いたサイズです。

どちらが「コスパ」や「走行安定性」に優れる?

どちらが優れているかは、走行環境と価値観によって異なります。

比較項目 155/65R13 155/65R14
価格 ◎(安い) △(やや高い)
走行安定性 △(やや劣る) ◎(安定)
加速性能 ◎(軽快) △(鈍め)
燃費(街乗り)
燃費(高速)
静粛性・快適性

コスパ重視ならR13、総合性能重視ならR14。

どちらを選んでも大きな失敗にはなりませんが、車検や保証の面から考えても「純正サイズを基準にする」ことが最も安全で確実です。

タイヤサイズを変える前に確認すべきこと

タイヤサイズを変更する際には、単に見た目や価格だけで選ぶのではなく、車両との適合性を確認することが重要です。

この章では、ホイールやハブ径、オフセットなどの基礎知識と、ショップやディーラーで確認すべき実践的なポイントを解説します。

ホイール径・ハブ径・オフセットの基礎知識

タイヤとホイールはセットで機能するため、サイズ変更時はホイールの規格も必ず確認する必要があります。

項目 意味 確認ポイント
ホイール径(リム径) ホイールの内径(インチ単位)。 R13なら13インチ、R14なら14インチ専用ホイールが必要。
ハブ径 ホイール中央の穴の直径。 車側のハブ径と合わないと振動や脱輪の原因になる。
オフセット(インセット) ホイールの取り付け面の位置を示す数値。 ズレるとフェンダーからはみ出したり、ブレーキに干渉する。
PCD(ピッチサークル径) ボルト穴を結んだ円の直径。 軽自動車は「PCD100・4穴」が一般的。

これらの項目がひとつでも合わないと、装着できても安全に走行できません。

タイヤサイズを変える=ホイールの再確認が必須という意識を持ちましょう。

タイヤショップやディーラーで確認すべきチェックポイント

実際にサイズ変更を検討する場合は、専門店やディーラーに相談して以下の点を確認するのが安心です。

確認項目 内容
① 純正サイズ 車体ラベルまたは取扱説明書で確認。年式やグレードで異なる場合あり。
② 外径誤差 純正比±3%以内か確認(超過すると車検NG)。
③ ロードインデックス 純正タイヤと同等以上の荷重指数を確保。
④ フェンダークリアランス ハンドルを全切りしてもタイヤが干渉しないか確認。
⑤ ブレーキ干渉 インチダウン時にキャリパーに接触しないか確認。
⑥ 保証・保険 サイズ変更による保証失効や保険非適用リスクを確認。

特にブレーキとの干渉は重大な安全リスクを伴います。

小さいホイールではブレーキディスクを覆えず、物理的に装着できない場合もあります。

必ず実車確認と専門家によるフィッティングを行いましょう。

また、ショップによっては「車検対応サイズ」「推奨代替サイズ」のデータベースを持っているため、確認すれば確実に安全なサイズを選ぶことができます。

費用の目安も事前に把握しておくと安心です。

項目 平均費用(4本)
タイヤ代(R13) 約13,000〜25,000円
タイヤ代(R14) 約14,000〜28,000円
ホイールセット購入時 約38,000〜60,000円
取り付け・バランス調整費 約4,000〜6,000円

安全性と車検対応を最優先に、プロのアドバイスを受けながら選ぶのが失敗しないコツです。

まとめ:155/65R13と155/65R14、あなたに合うのはどっち?

ここまで、155/65R13と155/65R14の違いを詳しく比較してきました。

最後に、走行目的・地域・予算などを踏まえて、あなたに合った最適な選び方を整理していきましょう。

走行目的・地域・予算から最適な選択をしよう

まず大前提として、純正指定サイズを選ぶことが最も安全で確実です。

メーカーが設定しているタイヤサイズは、車の重量や足回り、燃費バランスをすべて考慮して設計されています。

それを無視してサイズを変えると、車検や安全性に影響する場合があります。

純正サイズが155/65R13の方

  • タイヤ価格が安く、コストを抑えられる。
  • 発進加速が軽く、街乗り中心の方に最適。
  • ただし、最新のタイヤモデルは選択肢が減少傾向。

→ 経済性を重視する方・旧型軽自動車ユーザーにおすすめ。

純正サイズが155/65R14の方

  • 最新の低燃費・静粛タイヤが多くラインナップ。
  • 高速走行時の安定性が高く、走りがしっかり。
  • 初期費用はやや高いが、長期的な燃費メリットもある。

→ 長距離走行や快適性を重視する方におすすめ。

地域や走行環境での判断基準

条件 おすすめサイズ 理由
街乗りメイン・近距離移動 155/65R13 軽快で燃費効率が良くコスパが高い。
高速道路をよく使う 155/65R14 外径が大きく直進安定性が高い。
雪国や山道の多い地域 155/65R14 最新のスタッドレスの選択肢が豊富。
タイヤ交換費用を抑えたい 155/65R13 安価で手軽に交換可能。

最終チェックリスト

  • □ 純正サイズを確認した。
  • □ 外径誤差が±3%以内である。
  • □ ロードインデックス(荷重指数)が純正以上。
  • □ フェンダー・ブレーキに干渉しない。
  • □ 車検・保険・保証への影響を確認した。

このチェック項目をすべてクリアすれば、安全かつ快適にタイヤサイズを選ぶことができます。

また、わからない点は必ずディーラーやタイヤ専門店で相談することを忘れずに。

155/65R13は「軽快さと経済性」、155/65R14は「安定感と快適性」。

どちらを選んでも大切なのは、車に合ったバランスを見極め、安全に走ることです。

あなたの走り方や環境に合わせて、最適なサイズを選びましょう。

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