あんたがたどこさの歌詞が違う理由とは?熊本から川越までつながる“わらべ歌の謎”

「あんたがたどこさ」という童謡を、子どもの頃に歌ったことがある方も多いでしょう。

でも、よく聞いてみると「肥後さ?熊本さ?」「タヌキ?それともエビ?」と、地域によって歌詞が違うことに気づきませんか?

本記事では、「あんたがたどこさ」の歌詞の違いに注目し、なぜこの歌が地域ごとに変化したのか、その歴史や文化的背景を徹底解説します。

さらに、熊本発祥説から川越説、現代の保育園やYouTubeでの使われ方まで、あらゆる角度から深掘り。

読み終わるころには、誰かに話したくなる「日本のことば文化」がきっと見えてきます。

目次

あんたがたどこさの歌詞はなぜ違うの?

「あんたがたどこさ」と聞いて、ふと頭の中にメロディーが流れた方、多いのではないでしょうか?

でもちょっと待ってください。「肥後さ」のあとって……「熊本さ」だった?それとも「肥後どこさ」だった?

実はこの歌、地域によって歌詞が少しずつ違うんです。

この章では、なぜそんな違いが生まれたのかを、歌詞の構造や遊びの文化からひもといていきます。

まずは定番の歌詞をチェック

まずは、教科書や童謡集などでもよく見かける「定番バージョン」の歌詞を見てみましょう。

あんたがたどこさ 肥後さ

肥後どこさ 熊本さ

熊本どこさ 船場さ

船場山には 狸がおってさ

それを猟師が 鉄砲で撃ってさ

煮てさ 焼いてさ 食ってさ

それを木の葉で ちょいとかぶせ

リズミカルなテンポで、遊びの中で自然に口ずさめるこのフレーズ。

でも、大人になって冷静に読んでみると……

「食べたあとに、木の葉でかぶせる」って、どういう意味?

タヌキの亡骸を隠した? 化かされてた? ちょっと不思議で、なんだかミステリアスな印象もありますね。

「肥後さ」と「肥後どこさ」どっちが正しい?

この歌詞、実は「問いかけ」と「答え」が繰り返される構造になっています。

たとえば、こんな風に:

  • Q:「あんたがたどこさ?」
  • A:「肥後さ」
  • Q:「肥後どこさ?」
  • A:「熊本さ」
  • Q:「熊本どこさ?」
  • A:「船場さ」

この「問答形式」があるからこそ、「肥後どこさ」という問いが入っている方が、より自然な流れに感じられるんです。

とはいえ、地域によっては「肥後さ、熊本さ」とテンポよく進める短縮型も存在します。

特にゴム跳びや早いテンポの遊びでは、リズム重視で省略されることが多かったようですね。

地域で歌詞が違う理由を簡単にまとめる

じゃあ、どうしてこんなふうに歌詞が違ってきたの? その理由は主に3つあります。

理由 どうしてそうなった?
方言の影響 「〜さ」は関東の言葉。熊本などでは自分たちの言葉に合わせてアレンジされた。
地名の置き換え 「船場」など聞き慣れない地名を、地元の似た名前に入れ替えて歌った。
遊び方のテンポ まりつきやゴム跳びのリズムに合わせて、歌詞を長くしたり短くしたりした。

つまり、「違いがあること」が当たり前の歌なんですね。

子どもたちの遊びの中で、自然と進化してきたからこそ、歌詞も少しずつ変わっていったのです。

次の章では、この歌に登場する地名「肥後」や「熊本」が持つ意味や背景について、もっと深く探っていきましょう。

 

熊本発祥説と歌詞の由来を徹底解説

歌詞に「肥後」「熊本」「船場」といった具体的な地名が登場することから、「あんたがたどこさ」は熊本で生まれた歌だと思われがちです。

でも、本当に熊本がルーツなのでしょうか? ここでは地名の意味や、登場人物にまつわる歴史、さらに“熊”ではなく“タヌキ”が登場する理由まで掘り下げてみましょう。

「肥後」は熊本の旧国名って知ってた?

まず、「肥後(ひご)」という言葉について。

これは現在の熊本県全域を指す、昔の呼び方(旧国名)です。

江戸時代の地図では、現在の県名ではなく「肥後国」「肥前国」といった名前が使われていました。

ちなみに「肥後もっこす」という表現を聞いたことはありますか?

これは、熊本出身の人を形容する言葉で、「頑固者」「気骨がある人」という意味です。

ここにも「肥後」の名前が色濃く残っているんですね。

歌詞の中でのやりとりを、現代の感覚で言い直すと、こうなります。

昔の歌詞 現代風の言い方
肥後さ 熊本県です
熊本さ 熊本市です
船場さ 市内のある地区です

つまりこれは、当時の子どもたちの「出身自己紹介ソング」だったとも考えられるわけです。

加藤清正と熊本城、そして「くまさん」の関係

熊本といえば外せないのが、戦国武将の加藤清正(かとうきよまさ)公です。

築城の名人として知られ、今も残る熊本城を築いたことで有名ですね。

地元では「清正公(せいしょこ)さん」として親しまれ、毎年お祭りも開催されるほどの人気者です。

では、そんな加藤清正が童謡に関係あるのでしょうか? 実はその可能性があるんです。

歌詞に登場する「船場」という場所は、熊本市中心部の地名のひとつで、かつて物資が集まる船着場だった場所です。

熊本城のすぐ近くに位置し、商人や町人が多く行き交っていた賑やかなエリアでした。

一説には、清正公が朝鮮出兵の際に連れ帰った人々を住まわせた場所とも言われており、「どこから来たの?」という問いかけは、よそ者への挨拶だったという説もあります。

つまり「あんたがたどこさ」は、よそから来た人とのやり取りから生まれた歌かもしれないというわけですね。

ちなみに、熊本はもともと「隈本(くまもと)」と書いていました。

それを加藤清正が、「隈(すみ)」という字は縁起が悪いからと、「熊」という力強い文字に変えたと言われています。

この「熊」が後の章で登場する“タヌキ”にすり替わった背景につながっていきます。

なぜ熊じゃなくてタヌキが出てくる?昔話との関係を探る

「熊本なのに、タヌキが出てくるって変じゃない?」と思った方、鋭いです。

実際、熊本の古いバージョンでは「タヌキ」ではなく「エビ」が登場するものもあったんです。

たとえばこんな感じ:

船場川には エビさがおってさ

それを漁師が 網でとってさ

煮てさ 焼いてさ 食ってさ

タヌキじゃなくてエビ、猟師じゃなくて漁師、鉄砲じゃなくて網——。

これ、むしろこっちの方が自然じゃないですか?

なぜなら、船場は川沿いの地区で、川エビがたくさん獲れる地域でもありました。

猟師がタヌキを撃つより、漁師がエビを捕る方が、日常の風景としてリアルです。

ところが、時代が進むにつれて、「猟師」「鉄砲」「タヌキ」といった要素が加わっていきます。

それには、熊本から遠く離れた埼玉・川越が深く関わっているという説があるのです。

このミステリーの続きは、次の章「地域ごとの歌詞比較」で明らかにしていきましょう。

 

地域ごとの歌詞比較|実際にどう違う?

「あんたがたどこさ」は日本全国に広まる中で、言葉や意味、地名までもが少しずつ変化してきました。

この章では、地域ごとにどんな違いがあるのかを比べながら、それぞれのバリエーションが生まれた理由をひも解いていきます。

九州版・関西版・関東版の違いを表で紹介

まずは代表的な3地域の歌詞を、比較しやすいように表にまとめてみました。

項目 関東版(標準) 熊本版(古謡) 関西版(兵庫)
場所 船場山(せんばやま) 船場川(せんばがわ) 閻魔山(えんまやま)
登場生き物 狸(たぬき) 海老(えび) 狸(たぬき)
捕まえる人 猟師 漁師 猟師
道具 鉄砲 鉄砲
調理法 煮てさ 焼いてさ 食ってさ 煮てさ 焼いてさ 食ってさ 煮てさ 焼いてさ 食ってさ
ラストの言葉 木の葉でちょいとかぶせ うまさのさっさっさ 木の葉でちょいとかぶせ

このように、使われている言葉や地名、生き物、終わり方まで、実にさまざまな違いがあります。

どの地域の子どもたちも、自分たちの暮らしに馴染んだ言葉で歌い継いできたということですね。

言葉の違いがリズムや意味を変える理由

この歌は、遊びのリズムと強く結びついているため、言葉のちょっとした違いが大きな影響を与えます。

  • 「〜さ」の語尾は、関東でよく使われる口調。パンパンと手まりをつくテンポにぴったり。
  • 九州では「〜たい」や「〜ばい」が一般的ですが、歌のリズムに合わせて「さ」が定着していったと考えられます。
  • 終わりのフレーズ「ちょいとかぶせ」は、曖昧で含みのある表現。反対に「うまさのさっさっさ」はスッキリ終わるので、遊びの切り替えにちょうど良かったのでしょう。

つまり、言葉の違いは遊び方やテンポに合わせた“進化”だったとも言えます。

子どもたちの遊び方も地方で違っていた

歌詞の違いは、遊び方の違いとも密接に関係しています。

遊びの種類 特徴
まりつき 「さ」の部分で足の下にボールを通したり、ターンしたり。スピードと正確さが重要。
ゴム跳び 2人がゴムを持ち、もう1人が歌に合わせてジャンプ。地方ごとに独自のルールがあった。
お手玉渡し 輪になって歌に合わせてお手玉を隣に渡す。テンポが速くなると大混乱に!

どの遊び方にも共通するのは、「歌と動きがセットになっている」という点です。

だからこそ、歌詞の変化も自然に起きていったんですね。

次の章では、「あんたがたどこさ」が熊本を超えて、関東・川越に伝わり、現在のかたちになったとされる“進化の物語”を紹介していきます。

現代の「あんたがたどこさ」|保育園・教材での歌詞は?

昔ながらのわらべ歌というイメージが強い「あんたがたどこさ」ですが、実は今も子どもたちの生活の中にしっかりと息づいています。

この章では、教育現場やネットで使われている歌詞のバリエーション、そして現代ならではのアレンジや活用例をご紹介します。

文部科学省・教科書で採用されているバージョン

現在、日本の小学校や保育園で使われている教材のほとんどが、「標準歌詞(タヌキ・鉄砲・船場山)」のバージョンをベースにしています。

たとえば、文部科学省の学習指導要領に基づいた音楽の教科書や、童謡集などでは以下のような歌詞が紹介されています。

あんたがたどこさ 肥後さ

肥後どこさ 熊本さ

熊本どこさ 船場さ

船場山には 狸がおってさ

それを猟師が 鉄砲で撃ってさ

煮てさ 焼いてさ 食ってさ

それを木の葉で ちょいとかぶせ

この形が「最も一般的なバージョン」として広く認識されていますが、教育現場によっては地域文化を尊重して「別の歌詞バージョン」を紹介する先生もいます。

つまり、「正解はひとつではない」という考え方が、今の教育には根づいているんですね。

保育園やYouTubeで人気の替え歌

近年は、保育士さんや教育系YouTuberが歌にアレンジを加えて、より楽しく子どもたちに伝える工夫をしています。

アレンジ例 特徴
全身運動バージョン 「さ」の部分でジャンプ・しゃがむなどの動作を加え、体幹を鍛えるリトミック風アレンジ。
テクノ風・リズム重視 ビートの効いた音楽に乗せて歌う。YouTubeで数十万再生される人気動画も。
地域紹介バージョン 歌詞を地元の地名に変えて、子どもたちが自分の町のことを学べるように工夫されている。

特に幼児教育では、「音・リズム・動き」を組み合わせたリトミック教材としての活用が進んでいます。

「さ」で反応する動きは、リズム感だけでなく即時反応力(合図にすぐ反応する力)を育てるトレーニングにもなります。

現代の子どもたちにどう伝わっている?

「最近の子どもたちは、もうわらべ歌なんて知らないんじゃ…?」

そう思っている方も多いかもしれませんが、実はそんなことはありません。

形を変えながら、ちゃんと今の子どもたちにも届いているんです。

  • 音楽あそびの一環として、リズム運動やじゃんけんゲームに組み込まれる
  • 都市伝説風の話題として、YouTubeやSNSで中高生にも再注目されている
  • バスケやダンスのトレーニングに取り入れられ、遊び感覚でリズム感が身につく

特に面白いのが、「ちょっと怖い歌」として子どもたちの間で囁かれている都市伝説バージョン。

「木の葉でかぶせる=死体を隠してるんだよ」なんていう話がネットで流行った時期もありました。

もちろんフィクションですが、こうした噂が流行するのも、「あんたがたどこさ」が今でも“生きた文化”である証拠なのかもしれません。

次の章では、このような「言葉の変化」や「地域性」が、どうやって日本の文化として受け継がれているのかを考えていきます。

歌詞の違いが伝える“日本のことば文化”

これまで見てきたように、「あんたがたどこさ」は地域によって歌詞も登場人物も異なります。

では、この“違い”から私たちは何を学べるのでしょうか?

この章では、「方言」「土地の記憶」「文化の多様性」といった視点から、この歌の奥深さを掘り下げてみましょう。

方言・童謡・土地の記憶をつなぐ役割

「あんたがたどこさ」は、実に不思議な構造を持った歌です。

歌詞の中には、熊本(肥後)の地名や文化が入っているのに、言葉づかいは関東の方言である「〜さ」が使われています。

要素 ルーツ
地名(肥後・熊本・船場) 九州・熊本地方
語尾の「〜さ」 関東地方の方言(埼玉・東京周辺)

このように、歌の中で異なる地域の文化や言語が混ざり合っているのが最大の特徴です。

これは、江戸時代〜明治期にかけての人の移動や文化の交流の跡を、今に伝える“音のタイムカプセル”とも言えるでしょう。

「違い」があることが文化を豊かにする理由

「あんたがたどこさ」のようなわらべ歌には、歌詞の“正解”がありません。

地域ごとのバリエーションがあるからこそ、「うちの地方ではこうだったよ」「うちのばあちゃんはこう歌ってた」と、語り継がれる価値が生まれます。

たとえば……

  • 熊本では「エビ」で終わるあっさり型
  • 関東では「タヌキと鉄砲」の劇的展開型
  • 関西では「閻魔様が出てくる」怪談風味型

どれも正しく、どれも楽しく、そしてそれぞれの地域の暮らしや信仰、遊び文化を反映しているのです。

「統一しない」ことこそが、この歌の魅力なのかもしれません。

あんたがたどこさを次世代へ伝えるために

現代ではAIやSNS、動画などを通して、情報が一瞬で届く時代になりました。

けれど、わらべ歌のような「声に出して遊ぶ文化」は、人と人が向かい合わなければ残せないものです。

まりつきのリズム、ゴム跳びのステップ、お手玉の重さ——。

それらはすべて、「体に染みつく学び」なんですね。

もし機会があれば、子どもたちと一緒にこの歌を口ずさんでみてください。

そしてその時、ぜひこう伝えてあげてほしいのです。

「この歌、地域によって違うんだよ。君の町のバージョンもあるかもしれないよ」

そうすれば「あんたがたどこさ」は、また一つ、新しい世代に生き続けていくことでしょう。

次はいよいよ、記事全体のまとめに入ります。

歌詞の違いが伝える“日本のことば文化”

これまで見てきたように、「あんたがたどこさ」は地域によって歌詞も登場人物も異なります。

では、この“違い”から私たちは何を学べるのでしょうか?

この章では、「方言」「土地の記憶」「文化の多様性」といった視点から、この歌の奥深さを掘り下げてみましょう。

方言・童謡・土地の記憶をつなぐ役割

「あんたがたどこさ」は、実に不思議な構造を持った歌です。

歌詞の中には、熊本(肥後)の地名や文化が入っているのに、言葉づかいは関東の方言である「〜さ」が使われています。

要素 ルーツ
地名(肥後・熊本・船場) 九州・熊本地方
語尾の「〜さ」 関東地方の方言(埼玉・東京周辺)

このように、歌の中で異なる地域の文化や言語が混ざり合っているのが最大の特徴です。

これは、江戸時代〜明治期にかけての人の移動や文化の交流の跡を、今に伝える“音のタイムカプセル”とも言えるでしょう。

「違い」があることが文化を豊かにする理由

「あんたがたどこさ」のようなわらべ歌には、歌詞の“正解”がありません。

地域ごとのバリエーションがあるからこそ、「うちの地方ではこうだったよ」「うちのばあちゃんはこう歌ってた」と、語り継がれる価値が生まれます。

たとえば……

  • 熊本では「エビ」で終わるあっさり型
  • 関東では「タヌキと鉄砲」の劇的展開型
  • 関西では「閻魔様が出てくる」怪談風味型

どれも正しく、どれも楽しく、そしてそれぞれの地域の暮らしや信仰、遊び文化を反映しているのです。

「統一しない」ことこそが、この歌の魅力なのかもしれません。

あんたがたどこさを次世代へ伝えるために

現代ではAIやSNS、動画などを通して、情報が一瞬で届く時代になりました。

けれど、わらべ歌のような「声に出して遊ぶ文化」は、人と人が向かい合わなければ残せないものです。

まりつきのリズム、ゴム跳びのステップ、お手玉の重さ——。

それらはすべて、「体に染みつく学び」なんですね。

もし機会があれば、子どもたちと一緒にこの歌を口ずさんでみてください。

そしてその時、ぜひこう伝えてあげてほしいのです。

「この歌、地域によって違うんだよ。君の町のバージョンもあるかもしれないよ」

そうすれば「あんたがたどこさ」は、また一つ、新しい世代に生き続けていくことでしょう。

次はいよいよ、記事全体のまとめに入ります。

まとめ:歌詞の違いを楽しむのが、あんたがたどこさの醍醐味

ここまで「あんたがたどこさ」の歌詞の違いや背景について、さまざまな角度から掘り下げてきました。

最後に、この歌が私たちに教えてくれる“文化の奥深さ”を振り返ってみましょう。

ポイント 概要
歌詞の構造 問答形式で成り立ち、リズムと会話が自然に融合している。
地名の意味 肥後=熊本の旧名。歌詞は“どこの人?”という自己紹介ソングでもある。
動物と人物の違い 地域によって“狸”や“海老”が登場し、“猟師”や“漁師”に変化する。
遊びとの関係 まりつきやゴム跳び、お手玉と組み合わせて、遊びながら広まった。
文化的価値 言葉・リズム・身体性が融合した“生きた文化遺産”。違いこそが魅力。

この歌は、どこか一つの地域だけで完結するものではありません。

熊本で育ち、川越で変化し、関西でユニークに解釈され、そして今も保育園やYouTubeで新たな命を吹き込まれています。

つまり、「あんたがたどこさ」は、“進化する日本文化”の象徴なんです。

これからこの歌を耳にしたとき、ぜひ思い出してみてください。

「この言葉はどこの言葉?」「この動物はなぜ出てくるの?」

そして、小さな子どもに尋ねられたら、こう伝えてあげてください。

「どれが正しい、じゃないんだよ。全部、その地域で育った歌なんだよ」

文化とは、違いを否定するのではなく、違いを楽しむこと。

それが、「あんたがたどこさ」が今も愛され続ける理由なのです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

あなたは、どこさ?また、どこかで。

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